未来を拓く:おもしろい授業?おもしろい研究

「図書館」を作ろう!:マイクロライブラリーを柱とした地域連携型PBL(Project-Based Learning)

経済学部井坂ゼミ(3年)では,地域連携型PBL(Project-Based Learning)として「まちライブラリー」活動を展開しています.「まちライブラリー」とは,一言で表せば”小規模な私設図書館”(マイクロライブラリー)です.個人やグループが地域の任意の場所に蔵書を置くことで生まれる本を通じた交流の場で,全国に1,000箇所以上,富山県内には14箇所あります.

2025年度のゼミではこの「まちライブラリー」を実際に立ち上げる活動を行いました.最初の1?2ヶ月はこの活動の提唱者である礒井純充さんの『「まちライブラリー」の研究』(みすず書房,2024年)を読み,プレゼン発表やディスカッションを通じて,この活動の背景や社会経済的意義について学びました.
次にゼミ生は,ライブラリーに配架したい本(人文?社会系の新書が原則)を購入し,自分の時間を使って読み込みました.ゼミでは各自が選んだ本の内容を紹介し議論し合うとともに,その魅力を伝える手書きPOPを作成しました.

これらと並行して展開したのが設置に向けた企画?交渉です.メンバーは富山市内の設置場所候補を洗い出し,交渉をするための企画書作りを行いました(写真1).最終的には,株式会社富山市民プラザさんのご理解とご協力のもと,まちなかランドリーfilの店内に置かせていただくことが決まりました.

写真1 企画書作成の議論

こうして2025年9月に井坂ゼミの「まちライブラリー」が開設(写真2).ゼミ生がゼロから立ち上げたウェブサイトも11月に稼働しました.12月には『「まちライブラリー」の研究』の著者の礒井さんをお招きしての座談会(一般の方々も参加)も実現し,本を通じて地域の交流の機会を創出するというゼミ生たちの想いが形になっています(写真3).

写真2 井坂ゼミのまちライブラリー
(2026年2月リニューアル)

写真3 礒井さんを招いての座談会



井坂 友紀 先生