未来を拓く:おもしろい授業?おもしろい研究

和漢薬が増やす「痩せ菌」と「脂肪燃焼」

私たちは富山大学の和漢医薬学総合研究所?複雑系解析分野研究室で「和漢薬と肥満の改善」について研究しています。
「友達と同じくらい食べてるのに、自分だけ太りやすい気がする……」そんな経験ありませんか?実はそれ、努力や根性のせいではなく、お腹の中に住んでいる「腸内細菌のバランス」が原因かもしれません。私たちの腸内には、食べ物のエネルギーを吸収しすぎてしまう通称「デブ菌」と、脂肪の燃焼を助けてくれる「痩せ菌」がいます。このバランスをちょっと変えるだけで、肥満が改善する可能性があります。

私たちの研究室では、肥満マウスに和漢薬を服用させ、マウスの腸内に共生する全腸内細菌の変化を調べた結果、和漢薬がマウスのお腹の中で「痩せ菌」を増やしてくれることを発見しました。現在はバイオインフォマティクス技術を用いて、腸内細菌が作り出す代謝産物の研究と肥満マウスの脂肪組織内にある全遺伝子の変化を統合的に調べて痩せ菌の働きと、それが及ぼす脂肪燃焼の仕組みを明らかにするために研究を続けています。

日々、学生達ともにマウスや培養細胞を用いて先端の研究技術を駆使し、和漢薬をはじめとする伝統医学や伝統薬物を科学的に研究しています。

  • 和漢薬:日本で古くから使われてきた日本独自の伝統的な薬
  • バイオインフォマティクス:生物が持つ膨大な生命情報をコンピューターで解析する研究

金 俊達 先生